2024.07.27更新
自分の傾向と対策
発振型ビジネスプロデューサー・思考マニア・デザイナーのタイヨシフミです。
肩書多すぎやろ!とツッコまれそうですが、正直言って肩書はなんでもいいというのが僕のような個性タイプの特徴。
考えがしょっちゅう変わるし飽きっぽい。でも、それってネガティブなことではなく、ちゃんと仕事に役立ってます。
でも、自分の個性タイプに気づくまでは自己嫌悪したり凹んだりしてました。
これをお読みいただいてるみなさんの中にも、誰かに教えられたり本で読んだりしてがんばってるけど空回りしてるとか、自分の性格が嫌になるという方もおられることでしょう。
ターゲットを絞れとかペルソナを設定しろとかベネフィットを訴求しろみたいなのに違和感を覚えるという方もおられるかもしれません。
人には長所や短所とか強みや弱みがあって、長所や強みを活かしましょうと言われますが、僕の考えでは短所や弱みというのは長所や強みの見方や捉え方を変えただけのもので、どれも「個性」や「個性」でしかない。
最後まで読んでいただければ、自分の個性タイプに気づいて、ビジネスをより楽しめるようになるかもしれません。
自分の「個性タイプ」に気づいたきっかけ
3つ紹介します。
EPISODE 1
ひとつ目は、自分でカフェを経営したときのエピソード。
その昔、デザイン事務所の横の空きスペースで小さなカフェをオープンしました。
僕は学生時代に飲食店でアルバイトばかりしてたし、初めて就職した会社が複数の飲食店を経営する(今で言う飲食ベンチャー的な)会社で、マネージャーをしたり本部の企画をしていた経験があったので「簡単に軌道に乗せられる」と安易にスタート。
それまでに学んだ知識で、ターゲットを決めたり競合調査をしたりマニュアルを作ったりマーケティングの手法を試したりしましたが閑古鳥が鳴くような日々が続き、(本業にも差し支えるようになったので)「閉めるしかない」と諦めかけました。
そのとき「どうせ閉めるなら、最後に好きなようにやろう」と考えて、自分が行きたい店にしてみたところ、だんだんお客さんが増えて繁盛するようになったのです。
その時の経験から、不特定多数のNに向けてビジネスするよりN=1(自分)のスタイルが合ってると考えるようになりました。
EPISODE 2
ふたつ目は、デザインの仕事でのエピソード。
とある上場企業のパッケージデザインの仕事をしたときのこと。
ヒヤリングやミーティングを重ねてから、コンセプトやデザインの提案をしたところ、「すごくいい」「これで行きましょう」と高評価をもらったのですが、その後で「稟議を通すために別に数案出してください」と言われました。
僕は考え抜いたコンセプトに対していくつもデザイン案があるのはおかしいと思ったので、そう言ったところ「他社はいくつでも作ってくれますよ」と何か問題でも?という雰囲気になり、使うことのない案を稟議のために作るということが納得できなくて途中で仕事を降りることに。
その時の経験から、僕には目的や合理性が重要だと気づきました(偏固ともいう)。
誤解のないように書いておくと、自分と異なる個性タイプの人の思考や特徴に気づいてからは、相手の考えを尊重するようにしていますし複数案を提案することもあります。
EPISODE 3
3つ目は、なんといってもこれが一番大きいエピソード。
デザイン業と並行して複数の飲食店を経営するようになって、十数年経った頃、飲食業の業績が右肩下がりになり、集客やマーケティングやマネジメントのセミナーに参加したり、コンサルタントに依頼したりと悪戦苦闘しましたが、最後は全部手放すことになりました。
このときの経験からの学びは多すぎるくらいあるのですが、「始めることは好きで得意だけど継続が苦手」という個性タイプに気づいたのが大きいです。
飲食店経営を20年もやって、やっと気づいたというのもなかなかマヌケな話でお恥ずかしい限りですが、「全部に関わってないと気がすまない」という、個性タイプとは別の性格(観念)から勝手にデスロードを突き進んでしまいました。
いろんなことが上手く行かなくなったとき、原因が自分にあるなんて考えることもなく、景気や環境や誰かのせいにしたり、どこかに解決策があるはずだとあれこれ手を出すという最悪のパターン。
「なんでこんなにうまくいかないんだろう?」
「なんでこんなに苦しまなければイケないんだ!」
ともがいているうちに、さすがの僕も自分と向き合わざるをえなくなりました。
そこで、心理学や自己啓発の本を読んだり、有料無料の性格や適職診断を受けるようになり、少しずつ自分の生まれ持っての気質や世界観に気づくようになったのです。
もしその頃、いまのように自分のタイプを知っていたり、視点移動思考(※注1)を理解していたらいまも飲食店経営を続けていた可能性もありますが、経営スタイルを自分の個性タイプに合ったものにするか(例えば小さなお店をたくさん出すとか)、経営を健全化して事業譲渡することを考えたかもしれません。
自分の個性タイプに気づいてから
自分の個性タイプについて理解できてから、大きく変わったのは人間関係です。
と言っても、周りの人が変化したわけではなく、僕の人の見方や言動の受け取り方が変わったということ。
いままでだったら、仕事やプライベートで関わろうと思わない人(失礼)が、実は僕にない個性タイプを持ってるとわかったので、むしろ積極的に関わって、仕事の相談や依頼をするようになりました。
僕の苦手なことをテキパキこなしてくれたり、僕にはない視点からアイデアを出してくれたり、良い意味でブレーキをかけてくれたりと、「僕と似た個性タイプ」の人では難しいことをやってもらえるので助かってます。
仕事でもプライベートでも人間関係は避けて通れない問題。
上司や部下の人間関係や、お客さんとの関係性の改善はもちろん、「仕事は人が持ってきてくれるもの」なので、個性タイプの違いを理解できると売上や収入アップにも直結します。
飲食業界から足を洗ってからは、元々の本業であるデザイン業を続けているのですが、タイプについて知ったことで、クライアントさんのタイプの違いも考えるようになり、個性タイプに合わせた提案をするようにしたところ、喜んでもらうことが増えました。
なにより、僕自身の日常生活や仕事でストレスを感じることが激減したり、以前は欠点だと思っていたことが強みだとわかって自信を持てるようになったことが一番の収穫です。
というわけで、具体的な「個性タイプ」の話に移ります。
【解説】自分の傾向と対策
仕事の相談で、相談者さんのタイプについて考えるときは、僕の頭の中の座標(実際は二次元ではなく、三次元のイメージ)で考えるのですが、それではなんのこっちゃなので、わかりやすく図解(個性マトリクス)してみました。
書いてあるキーワードや職業タイプは特徴をわかりやすく表現したものに過ぎないので、あくまでも「そんな感じね」くらいの理解にとどめてください。
また、この個性マトリクスのどこかにきっちり分類されるとか、固定して動かないものでもないことも理解していただいたうえで活用していただければと思います。
あくまでも、自分の個性の傾向を知って、最適な対策を考えるためのものです
個性マトリクス
あえて質問はしません
よくある◯◯診断では質問に答えるものがほとんどですが、質問に答える時点で自分のバイアスがかかって、正確に知ることは難しいという考えから、あえて質問等は用意していないことを予めご理解ください。
後述する「自分の個性発掘セッション」では、僕が個別にお話させていただいて具体的な傾向と対策についてお話させていただきますが、ここではご自分でタイプを考えるための個性マトリクスの見方を説明させていただきます。
まず縦軸は直感と論理。
上に行くほど感覚的で、下に行くほど理論的。
面白そう!ワクワク!というのが上側で、計画的だったり慎重なのが下側。
上の方が未来(不確定や曖昧)重視で下が過去(データやエビデンス)重視するタイプとも言えます。
横軸は外向性と内向性。
右側はエネルギーを外に求め、左側はエネルギーを内に求めるタイプ。
平たく言うと、右側は元気で友達が多く、左側は独りの時間を大事にするという違いがあります。
みなさんは、自分がだいたいどの辺りかおわかりでしょうか。
個性マトリクスに書いた5つにきっちり分類されるのではなく、イメージとしてはこんな感じに分布してるとお考えください(円の大きさも個人差があります)。
個性は先天的な要素が強いと考えられるので、(いま現在よりも)子供の頃のことを思い出しながら「この辺りかな?」と考えてみるのがコツ。
表面的な、元気・おとなしい、体育会系・文化部系、理系・文系というような分類は無関係です。
参考までに、(すでにお気づきの方もおられるかもしれませんが)僕は真ん中で左寄り。
個性タイプに気づくまでは、八方美人で器用貧乏な自分が嫌でたまりませんでした。
個性マトリクスに当てはめてみると
こんな感じ。
左右や上下に振れやすく、考えがころころ変わったり飽きっぽかったりする代わりに、新しいことを思いついたり、ひとのことがわかったりするという特性があり、全体像や目的がわからないと行動に移せないので、常にWhyを考えてます。
まあ、そんな個性タイプだからこそ、自分の傾向と対策なんてことを面白がってるとも言えますね。
以前は嫌でたまらなかった八方美人や器用貧乏というセルフイメージが「個性」なんだと思えるようになりました。
例えば、僕は30歳を過ぎてから、ほぼ未経験でデザイン会社を起業した(できた)のも個性タイプのおかげ。
デザインの仕事は、抽象度を上げて全体像を掴んでから、目的を明確にし具体的なアウトプットに落とし込む仕事ですが、まさに僕にぴったり。
その上、いろんな業種のクライアントさんと仕事をすること、同じクライアントさんでも依頼内容は毎回変わるので飽きずに続けることができます。
もう少し詳しく書くと、同じデザインの仕事でも、デザインを形にする部分に向いてるのは左下の個性タイプ。
僕は全体の方向性やコンセプトを考えるのが得意なディレクター向きのタイプで、気がついたらそういう仕事に就いてました。
僕はたまたまタイプを活かすことができましたが、もっと早く気づいていたら回り道せずに済んだのにとも思います。
そんなわけで、みなさんも自分の個性タイプを知って活かしてくださいね。
イメージしやすくするために、各個性タイプに向いてる職業を書いてますが、よくある適職診断とは違い、あくまでも特性の違いなので、どの個性タイプにも同じ職業の人が存在することも付け加えておきます。
個性タイプの違いに気づいてから、いろんな人を見てると、(僕もそうですが)無意識に自分に合った仕事を選んでることも多いし、たまたま就いた仕事のなかで、自分の個性タイプを活かしてる人もたくさんおられてほんと面白い。
また、いまの仕事に不満を感じてる人も、自分の個性タイプに気づくことで、仕事に活かすことができるし、転職する際の参考にもなります。
就職や転職する際、条件やキャリアアップを優先するよりも、個性タイプから考えると、仕事を楽しくがんばることができるし、結果的に収入やキャリアアップにつながることもあるのでおすすめです。
例えるなら、自分が楽に勝てる武器を手に入れるようなもの!
しつこいですが、人間は単純に割り切れるものではないし、自分や人を枠にはめたり、レッテルを貼るようなことに使うことはしないでくださいね。「個性」のせいで悩んだり苦しんだりするのはナンセンスですから。
個性を見つけるヒント
ここまでお読みいただいた上で、もう少しヒントがほしいと思われる方に各個性タイプ別のキーワードを書いておきます。僕の独断と偏見も入り混じってることをご了承の上で、(表面的に捉えたり鵜呑みにせずに)ご自分の個性を見つける参考にしてください。
- マネージャー・ソーシャル
-
共感・つながり・サポート・プレゼン・バックオフィス・コミュニティ
- マーケター・サイエンス
-
エネルギッシュ・イベント・目標・計画・営業・交流会・エビデンス
- アナリスト・クラフト
-
穏やか・モノづくり・研究・分析・解説・エンジニア・職人
- クリエイター・アート
-
マイペース・アーティスト・作家・哲学者・プログラマー
- ディレクター・デザイン
-
クール・目的・全体像・コンセプト・スタートアップ・アイデア
個性を発揮するために
当たり前ですが、自分の傾向と対策がわかっても活用しないと意味がないですよね。
個性マトリクスには違いをイメージしやすくするために職業名を記載していますが、あくまでも一例に過ぎないし、自分のタイプにマッチする職業に就けばうまくいくというわけでもありません。
それよりも自分の個性を知って、個性にあったスタイルで仕事をすることが大事になります。
例えば、集客で考えてみると、オンラインが向いてるタイプとオフラインが向いてるタイプがあるし、オンラインでもSNSの発信が向いてるタイプとブログの発信に向いてるタイプ、WEBセミナーが向いてるタイプなど様々。
自分のタイプのことを理解せずに、流行ってる手法を取り入れたり、好き嫌いで選んだりしてると(昔の僕のように)空回りしたり、失敗する可能性が高くなるのでご注意ください。
僕自身、自分の個性タイプを理解してからは、それまで苦手意識などで避けてきた手法が面白く感じられるようになりました。
最後に重要なことを書いておきます。
僕は、自分らしさを発振して共振してくれる人と楽しくビジネスするという「発振型ビジネス」というものをおすすめしていますが、そのなかで自分の個性を知るというのは基礎の部分になります。
基礎を理解した上で、タイプマトリクスのX軸とY軸に加えてZ軸について考えることが重要になる。
つまり、自分の個性タイプを知ったうえで、後天的に身に着けた観念を手放し、抽象度を上げることをしないと、ほんとうの意味で個性を発揮するのは難しい。
つまり発振できないということです。
とはいえ、自分の個性タイプを(同時に他のタイプの存在も)知るだけでも、生きやすくなったり、人間関係が改善されたりするので、ぜひ個性マトリクスを活用してくださいね。
発振型ビジネスについては、今後のメルマガで紹介するのでお楽しみに。
※注1 視点移動思考=視点を移動させることで物事の捉え方(抽象度)を変える思考法
LINEで質問相談受け付けてます
LINEに登録していただくと個別の質問や相談にのらせていただきますのでお気軽にどうぞ!
最後の最後に
【有料版】自分の個性タイプセッションのご案内
自分の個性タイプについてもう少し掘り下げてみたいという方がおられましたら、有料のセッションにお申込みください。
個性マトリクスの解説でもご自分の個性は理解できると思いますが、どうしても「自分」というフィルターがかかってしまって、無意識に違うタイプと勘違いすることがよくあります。
(僕も最初は自分を誤解してました)
個性マトリクス+抽象度の視点から、本質的な個性を見つけて(傾向)、具体的な活かし方のアドバイス(対策)まで行うので、就職、転職、起業、副業、事業の方向性などの悩みを解消できます。
興味のある方は、お気軽にフォームからお問合せください。
お問い合わせ内容欄に「自分の個性発タイプセッションに興味あり」と書いて送信していただくと詳細を送らせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました! なにかの参考になればハッピーです。
株式会社クリエッセ タイヨシフミ